新着情報

2021年  9月16日   第3回Web講演会のお知らせ を掲載しました。

2021年  9月16日   Web講演会広告の募集について を掲載しました。

2021年  9月16日   会報広告の募集について を掲載しました。

2021年  7月29日   会報最新号2021年7月号 を掲載しました。

2021年  6月30日   第2回Web講演会のお知らせ を掲載しました。 


Web講演会開催のお知らせ

 桜花爛漫の候、東京支部会員ならびに関係の皆様におかれましては、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。緊急事態宣言が解除され4月を迎えたとはいえ、コロナ感染拡大への懸念は払拭できず、3密回避と自覚ある行動が求められている中で、東京都支部では新しい取り組みとしてWeb講演会を企画しました。講演は年間4回を予定していますが、いずれもその内容はわかりやすくかつ現場で役立てて頂けるものを立案しました。

 

 各講演会は2部構成となっており、第1部は認知症予防専門士の資格取得を目指す皆様や認知症に関する知識をブラッシュアップしたい皆様に向けて、「認知症予防専門士テキストブック」の内容を勘案した講演となっております。

第2部は地域で認知症予防活動に積極的に取り組まれている皆様に依頼し、現場の貴重な活動内容を含めた講演をお願いしています。2021年度は、認知症予防のためのリハビリテーションやトレーニング、ダンスなどに取り組まれている講師の皆様や認知症カフェ・家族会の立ち上げ・運営に経験が豊富な講師をお招きしました。

 

 オリンピックの開催も不透明な中、混沌とした社会情勢ではありますが、皆様方とともに東京都支部の理念である、人として輝く続ける社会の実現を目指していきたいと考えます。今年度も引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます。

 

2021年 4月 1日

支部長 鈴木正彦                     Web講演会ページへ

 


支部長挨拶


鈴木 正彦

日本認知症予防学会

理事・東京都支部長

 コロナ蔓延は留まることを知らずついに2回目の緊急事態宣言が令和3年1月7日に発令されました。ワクチン供給が2月下旬から開始されるという報道がありますが、認知症に関わる学会員皆様の不安は察するに余り有るところです。総務省統計局が開示しているデータによりますと、我が国の総人口(令和元年9月15日現在推計)は、前年に比べ26万人減少している一方、65歳以上の高齢者人口は3588万人と、前年に比べ32万人増加し過去最多となり、総人口に占める割合は28.4%と、前年に比べ0.3ポイント上昇しました。

 

 認知症は誰でもかかる可能性のある脳の病気ですが、最新の研究によると65歳以上の高齢者の約15%が認知症だといわれています。都内では、認知症の人は約46万人となっており、令和7年には約55万人、令和22年には約58万人に増加すると推計されています。また65歳未満で発症する若年性認知症は、都内には約4000人おられます。健康寿命の延伸を妨げる大きな要因となる認知症ですが、いまだ完治させる抗認知症薬はなく、コロナウイルス蔓延もあって研究も停滞傾向にあります。

  


 こうした状況下ではありますが、認知症に関する基本的な情報をこの場をお借りして提供したいと考えます。まず、認知症は認知機能すなわち物事を記憶する。言葉を使う、計算する、問題を解決するために深く考えるなどといった脳の働きが低下して、生活のしづらさを生じ、不安やうつ、怒りっぽさ、幻覚、妄想、徘徊などの多岐にわたる行動心理症状が出現する状態を指します。認知症の原因にはアルツハイマー病が約6割を占め、次いで脳血管障害やレビー小体病、そして正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、前頭側頭葉変性症、脳腫瘍などがあります。したがいまして認知症に早く気づくことがとても大切になりますので、認知症チェックシートなどを利用されるとよいでしょう。症状が軽いうちに、ご本人やご家族が認知症への理解を深め、病気と向き合い話し合うことで今後の生活の備えをすることができますし、介護保険サービスを利用するなど生活環境を整えていけば生活上の支障を減らすことも可能になります。

 

 また最近話題にのぼる軽度認知障害ですが、適正な治療介入により正常に戻る患者さんが少なくないことがわかってきました。すなわち認知症を引き起こす病気には、早めに治療すれば改善が可能なものもあるということを念頭において、早めに受診をして原因となっている病気を突き止めることが重要です。なお、アルツハイマー病では早い段階からの服薬等の治療や、本人の気持ちに配慮した適切なケアにより、進行をゆるやかにすることが可能です。

 

 東京都は、認知症の人と家族が地域で安心して暮らせるまちづくりを目指し、数々の情報を都民に開示しています。このなかでも特に予防に関連する項目についてご紹介致します。まず、生活習慣病(高血圧症、脂質異常症、糖尿病、心臓病など)を予防することは認知症の予防にもつながります。塩分やお酒は控えめにし、魚や野菜をとるよう心掛けて下さい。またウォーキングや体操などの運動を継続的に適度に生活に取り入れ、ご自身の趣味を楽しんで頂くとともに、人との積極的な交流を維持して下さい。また最近の研究によると聴力の低下が認知症発症に関与していることも指摘されています。

 

 最後になりますが、健常者が認知症の方とよい関係で過ごすためには、いくつか留意しておくことがあります。まず認知症の方は記憶が曖昧です。そのため何度も同じ質問を繰り返し、確認をしようとするのです。不安を感じながら毎日を過ごしているということを理解しましょう。また、認知症になっても残存する機能が必ずあります。できることを活かしながら人としての尊厳を大切にして生活のサポートをするよう心掛けましょう。認知症の予防と克服にはまだ相当な時間を要することが指摘されていますが、認知症に関わる学会員の皆様とともに、更なる有益な情報の提供と、開かれた交流の場を提供できるようお手伝いさせて頂きたいと思います。東京都支部は認知症に対して「予防」「共生」「連携」の3つの柱を掲げております。認知症に携わるさまざまな職種が緊密に連携し、認知症の方や介護者の皆様だけではなく、一人一人が認知症を良く理解し、認知症と共生できる社会を作り上げていきます。そのためには、学会員の皆様の協力を頂きながら、認知症の一次予防から三次予防まで全ての段階において高みを目指していく所存です。

今後とも何卒よろしくお願い致します。